こんばんは。
昨日の続きを書きたいと思います。
sukoyakalife.hatenablog.com
転職活動中にかくかくしかじかな中で、私はある人材紹介会社の方から「うちに来ませんか?」というお誘いを受けました。
前述のWebディレクター求人に関する面談の際に、その方の会社が小さい規模だというお話だけは聞いていました。
人材紹介はいわゆる営業の仕事で、求職者に対する就職支援を行います。
人材会社からの誘いを受けて
元々はエンジニア職に戻りたくて始めた転職活動でしたが、このお誘いを頂いた際にどこか惹かれるものがありました。
そもそも、私の中に営業職に就くという考え自体がなく、存在すらもよく知らないような業界。
安易な気持ちで転職していいのだろうか?という気持ちが当初強かったのは事実です。
ただ、どちらかといえば人の話や悩みを聞く機会が多い自分には、転職支援という仕事は合っているのかも…
そんな気持ちもあり、1か月は頭の片隅で考えながらも転職活動を続ける日々を送っていました。
本格的にそのお誘いを考え始めたのは、エンジニア職での内定を2社獲得した時です。
その他にも内定を前向きに検討してもらえる会社が1つあり、どの求人の内定を辞退するのか、返答しなければならない時が迫っていました。
その時点で転職活動を始めてから3ヵ月ほどが経っており、精神的なストレスも少しずつ蓄積している状況。
自分がやりたいことをもう一度整理したり、改めて将来を考えたり。
そのような中でも、人材紹介という仕事の選択肢が消えることはなかったのです。
全く新しいフィールドで自分の力を試してみたい。
そんな気持ちが少しずつ強くなっていることに気が付き、急ピッチでお誘い頂いた会社の面接を受けることとなりました。
人材会社に面接を受けに行く
面接官は、Webディレクター職の際に面談を担当してくれた若い方(Tさんと呼びます)ではなく、その上司の方でした。
ここで断っておきますが、最初に面談してくれたTさんが就職詐欺の斡旋をした訳ではありません。
むしろ、その方も後に給料未払いとなり、会社都合で退職させられています。
最終的に、その会社に関わるほぼ全ての人が「給与未払いによる退職」という道を辿りました。
上司の方は、太っている中年男性といった印象。
ですが、悪い人であるというイメージは全く持ちませんでした。
全くの異業種であり、知見も経験もない業界。
だからこそ、私は様々な疑問を事前に用意し、その全てを面接で質問しました。
人材紹介という事業は近年とても多い業種の一つです。
かなり大雑把に分けるならば、大手(マイナビなど)、特化型(業種を絞って紹介する会社)、その他零細企業といった形に分けることができると思います。
Tさんの会社は新規事業として人材紹介を立ち上げた、いわゆる零細企業。
私が調べた中では、そうした小さな人材会社の多くは3年以内に廃業してしまうことがほとんど、と書かれていました。
ただ、特化型のような専門を持っている人材会社であれば、小さな会社でも高い利益率を上げることは不可能ではありません。
面接では、私は「どの業界の求人に強いですか?」という質問をしました。
すると、どうやら医療系に強みがあるという返答を頂いたのです。
なるほど医療系に強いからこそ、小規模でも経営していけるのだなと私は納得。
面接の中で、「医療業界に関する勉強もした方がいいのだな…」と思ったことは今でもしっかり覚えています。
最終的に、その方は「あなたが望むならいつ入社してくれても構わない」と私に仰って下さいました。
今考えれば、その時点で怪しさ全開ですね。
医療系なのに受けようとした会社はWebディレクターだったし、その場で内定が出てしまうし。
ただ、私のエンジニアという職歴から、入社後に求める方向性なども提示して下さり、結構しっかりしている会社なのかな?と考えてしまいました。
これまでのキャリアを無駄にせず、且つ新しい分野に対して挑戦していける環境…
そこに強く惹かれ、結局は入社の道を選んでしまったのです。
入社後
その会社は、いわゆるグループ企業のような形態となっていました。
「会長」と呼ばれる人物がトップにおり、3つの会社を同じフロアで運営していたのです。
それは入社後に初めて知りましたが、オフィス自体はそこまで大きい訳ではありません。
従業員数も両手で足りる程度です。
その会社は簡単に分けると、以下の3つの事業を行っていました。
- 人材紹介事業を中心とする会社『A』(Tさん、Tさん上司所属)
- 電力や設備、電子マネー等のコンサルタントをする会社『B』(+人材紹介、派遣も)
- 投資運用会社の代理店を行う会社『C』
これらにそれぞれ専門の社員が1~3人おり、少数で会社をやりくりする形です。
私は人材紹介事業がやりたかったので、所属するのは勿論一番目の会社である『A』。
というよりも、この会社から求人紹介をしてもらっていたので、それ以外の選択肢はありません。ないはずです。
ですが、実際に雇用契約を交わす際は二番目の会社である『B』との契約となっていたのでした…
給料未払いと戦う上で、このグループ会社という構造が非常に厄介だったのです。
もう少し続きますが、この辺りから本格的に給与未払いの話へと発展していきます。